今回は、当店にご依頼いただいた HP ENVY x360 ノートパソコンのヒンジ破損修理について、実際の修理内容を詳しくご紹介します。
同様のトラブルでお困りの方、また修理を検討されている方の参考になれば幸いです。
HP ENVY x360で多いヒンジ破損トラブル
HP ENVY x360 は、スタイリッシュなデザインと高性能を兼ね備えた人気の2in1ノートパソコンですが、ヒンジ部分の破損トラブルでご相談を受けることが少なくありません。
今回お持ち込みいただいた端末も、以下のような症状が見られました。
- 画面を開閉すると「バキッ」という音がする
- 液晶画面と本体の隙間が広がっている
- ヒンジ部分のプラスチックが割れている
- 開閉時に強い抵抗がある、または開かない
これらの症状は、ヒンジ固定部(ネジ受け)の破損や、内部フレームの割れが原因であることがほとんどです。

ヒンジ破損の原因とは?
HP ENVY x360 に限らず、近年の薄型ノートパソコンでは以下のような構造的要因があります。
- プラスチック製のネジ受けにヒンジを固定している
- ヒンジのトルク(硬さ)が強め
- 経年劣化により樹脂部分が割れやすくなる
そのため、
「ある日突然壊れた」ように感じても、実際は少しずつ内部が劣化していた
というケースが非常に多いのです。
メーカー修理と街の修理店の違い
ヒンジ破損の場合、メーカー修理では以下の対応になることが一般的です。
- トップカバーや液晶ユニット一式交換
- 高額な修理費用(5〜8万円以上)
- 修理期間が長い
一方、当店のような修理専門店では、破損状況に応じて実用性を重視した修理方法をご提案しています。
今回行った「ビスどめによるヒンジ修理」
今回の HP ENVY x360 は、ヒンジ自体は使用可能でしたが、
ヒンジを固定するネジ受け部分の樹脂が完全に破損していました。
そのため、以下のような修理方法を採用しました。
修理内容の概要
- 本体を完全分解
- 破損したネジ受け周辺の確認
- 強度を確保できる位置に加工
- 金属ビスを使用してヒンジを再固定
- 開閉テストと強度確認
いわゆる 「ビスどめ修理」 と呼ばれる方法です。

ビスどめ修理のメリット
この修理方法には、以下のようなメリットがあります。
- メーカー修理より大幅に安価
- 修理期間が短い
- 実用強度が高い
- データを消さずに修理可能
特に「仕事で使っている」「買い替えは避けたい」というお客様には、
コストパフォーマンスの高い修理方法としてご好評いただいています。
注意点・デメリットについて
もちろん、ビスどめ修理には注意点もあります。
- 内部加工を行うため、完全な新品状態には戻らない
- 将来的に別箇所が劣化する可能性はある
- 機種や破損状況によっては対応不可の場合もある
当店では、メリット・デメリットを事前にしっかりご説明したうえで、
お客様にご判断いただくようにしています。

修理後の状態について
修理後は、
- スムーズな開閉
- ガタつきなし
- 実使用に問題なし
という状態まで回復しました。
お客様にも「買い替えずに済んで助かった」と喜んでいただけました。
ヒンジ破損は早めの相談が重要です
ヒンジの不具合を放置すると、
- 液晶ケーブル断線
- 液晶パネル破損
- マザーボードへのダメージ
など、被害が拡大する可能性があります。
「少し違和感がある」
「開閉が固くなった」
この段階でご相談いただくことで、修理費用を抑えられるケースも多いです。

HP ENVY x360 のヒンジ修理でお困りの方へ
当店では、
- HP ENVY x360
- Pavilion / Spectre / ProBook
- 他メーカーのヒンジ修理
にも対応しております。
メーカー修理で高額と言われた場合や、
修理を断られてしまった場合でも、一度ご相談ください。

まとめ
HP ENVY x360 のヒンジ破損は珍しいトラブルではありませんが、
修理方法次第で、まだまだ使い続けることが可能です。
当店では、
「直せるものは、できるだけ直す」
をモットーに、実用的で現実的な修理をご提案しています。
ヒンジ破損・画面のぐらつき・開閉不良などでお困りの方は、
お気軽にお問い合わせください。


